【PJCS2023本戦44位】灼熱にて純情

はじめに

みなさんこんにちは。てるこです。
本構築はPJCS2023の本戦(2回目)で使用し、僕を幕張メッセに連れて行ってくれた構築です。長い間使い込み、自分の実力以上の結果を出すことができたと思うため非常に思い入れがある構築です。
なお、少し長い記事にはなってしまいますがぜひご一読していただけると嬉しいです。

構築経緯

軸の選定

セグレイブへの着目

第3回予選、バグ本戦での惨敗を踏まえて、構築の軸を改めて探すことになりました。

元々バンギラス+ルガルガンで相手の上から範囲攻撃を打ち確率も同時に押し付けるのが好みだったためその動きをしつつある程度の安定感があるポケモンを探しました。

そこで氷柱落としでの押し付け、高水準なステータスを持っているセグレイブを軸に構築を組むことになりました。

また、プレイングがあまり得意じゃない自分にとって、規則的な動き(=固定の選出&試合中に考えることが少ない)という点も重要で、セグレイブがよく入っているウインイルカバレルは対戦中に考えることが非常に多く戦術の幅も広いため使用を断念しました。

そこで色々な構築を試している際セグレイブ+追い風()がかなり扱いやすかったため使用を決定しました。

セグレイブの強い点は以下の通りです。

・氷柱落としによるワンチャンを狙える

・熱交換とじしんでカミイーユイに対してテラスタルも含め有利

・鬼火が効かずにクリアチャームを持たせることでウインディを完封できる

セグレイブの熱交換+クリアチャームによるデバフが効かないのも魅力的ですが、突撃チョッキを持たせ打たれ強くするのが一番このポケモンを強く使える方法ではないか、ということに思い至りました。そのため、耐久と火力を両立したセグレイブをを軸にしました。

ファイアローの採用

次に考えるべきなのは、セグレイブの相方となる追い風使いです。

日本晴れでハバタクカミなどの古代パラドックスポケモンを強化できるヤミカラスがメジャーな追い風使いですが、個人的にはヤミカラスには不満がありました。

・セグレイブとヤミカラスで並ぶとフェアリーが一貫するためハバタクカミがどうしても辛くなる。

・ヤミカラスは火力が乏しくブレイブバードなどでもハバタクカミにあまり圧力をかけることができない。

・サポートを主体としたポケモンのためやることがないターンが発生してしまう。

・シニア環境に多いであろうパオジアンカイリューがキツい

上記3点の不満を解消できつつ、ヤミカラスのいいところを引き継ぐためには、

・浮いている(セグレイブが地震を打ちやすくなる)

・フェアリーを半減にできる。

・ハバタクカミなどの高速アタッカーに圧をかけれる

・パオカイの行動を制限できる

という少し欲張りな要望を満たせるポケモンを探すことになりました。そこでフェアリー半減かつファストガードを覚えパオカイの先制技を抑制できるファイアローを採用しました。幼少期にXYをプレイしている時に手持ちに加えていてとても愛着があるポケモンなので使用を即決しました。

そこで持ち物を検討している際友人から気合いの襷を提案され行動補償が得られるようになりました。

気合いの襷にしたことで2ターン目に生き残る可能性が高くなり火力も素早さも確保できたのでかなり攻撃的で扱いやすいファイアローになり、セグレイブのサポートもしやすくなりました。

取り巻きの選定

ハバタクカミの採用

安定感が高いセグレイブ＋ファイアローが決まり、取り巻きの選定を行います。基本的にはそれぞれのポケモンに理由をつけて採用するようにしていますが、レギュレーションCにおいてハバタクカミだけは採用は必須だと思っているので、このポケモンだけは思考停止で採用し、構築に合う形にしていくことにしました。このポケモンが必須な理由を言語化しようとすると難しいですが、高速アタッカー、高火力特殊打点、フェアリー・ゴーストの優秀な範囲などが挙げられると思います。ファイアローでハバタクカミの弱点である先制物理技は対策できますしおいかぜがあるため耐久面に大きく回すことができるため強力だと思ったため採用しました。

本戦前ランクマッチ

草タイプが構築に必須であるという固定観念に縛られていた(モロバレルのケアをしたかった)のと、ヘイラッシャ＋シャリタツ対策が必要、ということでクリアスモッグアラブルタケを採用することにしました。

アラブルタケを入れるのであれば晴れサポートのできるコータスと晴れの恩恵を受けながらハバタクカミの火力も上げれるイーユイを採用しました。

しかしセグレイブで地震を連打し相手をゴリゴリ削っていくのがコンセプトなので地面弱点であるコータスとイーユイを採用してしまったため地震が非常に打ちづらくなってしまったためあまり噛み合っていませんでした…。

結局、取り巻きが綺麗にまとまらなかったため、あまり勝ち越すことはできませんでした。

てるるんチャレンジオフライン#5

オフの前日に学校の野外活動があったため構築を組む時間があまりなかったためリンヤさんとSuicaさんが使っていたイダイナキバとテツノツツミを採用してみました。

テツノツツミを採用したことによって追い風が切れた後でも素早さのマウントが取れるようになったためアラブルタケのSを伸ばしました。

そこで致命的な弱点が…。アラブルタケのSを伸ばしてしまったためガチトリルに対して何もできないことが大きな課題になってしまいました…。

トリックルーム構築が多くあまり勝つことができませんでした。練度もあまりなく残念な結果に…。

本戦前最終調整

トリックルーム構築がどうにもならないため範囲技でゴリ押してトリルを貼らせないことにしました。範囲技でゴリ押す並びで思いついたのが

バンギラス＋ルガルガン＋

ユキノオー+テツノツツミ＋

イエッサン＋グレンアルマ＋

イーユイ＋特殊アタッカー＋

でこの中で構築に上手く組み込めそうだったのはイーユイ+特殊アタッカーの形だったためイーユイを採用。アラブルタケはあまり出さなかったため外しました。

前日にてるオフがあり帰るのが遅くなってしまい練習する時間などもなくぶっつけ本番で挑みました。

結果　10-5　レート1572　44位

前日に入れたイーユイを選出し始めてから5連勝して抜けました。イーユイ最強！！

勝てないから引退　ポケカ頑張る pic.twitter.com/LfoOTFQzDO
— てるこ (@teruko_poke) 2023年5月28日

↑最初5連敗してこんなこと言ってたのは内緒

個別解説

ファイアロー@きあいのタスキ　テラス:ゴースト

はやてのつばさ

ようき　154(4)-133(252)-91-x-89-195(252)

ブレイブバード/おにび/おいかぜ/ファストガード

調整意図

・襷なのでAS

この構築にはなくてならない存在。おいかぜ役兼対パオカイで頑張って貰います。またおにびでのハバタクカミのサポートもでき小回りが効くポケモンでした。おそらく出さなかった試合はないと思います。そんぐらい信頼してました。ファイアローより強いおいかぜ使いはこのルールにおいて存在しないと僕は思っています。

NNはやきとり。

セグレイブ＠突撃チョッキ　テラス：じめん

ねつこうかん

いじっぱり　216(204)-216(252)-112-x-106-114(52)

つららおとし/じしん/きょけんとつげき/こおりのつぶて

調整意図

・A　できるだけ高く

・S　非おいかぜ下で準速バンギラス抜き

・H　あまり

この構築の絶対的エース。きょけんとつげきの火力が凄まじく大体のポケモンをファイアローのブレイブバードと一緒に使えば倒せます。基本はじしんしか打ちませんがどうしようもないと判断した場合はつららおとしを打ちます。どれを打っても大体火力が出るので選択を誤ってもわりとなんとかなりました。

ハバタクカミ＠こだわり眼鏡　テラス：フェアリー

こだいかっせい

ひかえめ　143(100)-x-95(156)-205(252)-155-155

ムーンフォース/たたりめ/マジカルシャイン/パワージェム

調整意図

・C　できるだけ高く

・HB　あまり

・S　おいかぜ下で最速Sブーストテツノツツミ抜き

たたりめが少し珍しいでしょうか。ファイアローとイーユイがおにびを覚えているため相手が状態異常になるシーンが多いだろうと思って採用しました。基本フェアリー技しか押さないためテラスタイプはフェアリーでの採用となっています。こいつとイーユイがおいかぜ下で並ぶと止まりません。本戦でずっと選出してきたので間違いなく本構築のMVPだと思います。

イーユイ＠いのちのたま　テラス：くさ

わざわいのたま

ひかえめ　148(140)-x-100-198(196)-140-142(172)

ねっぷう/あくのはどう/テラバースト/おにび

調整意図

Ray Rizzoさんの調整を参考にしました。

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